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【徹底解説】注目の「キャリア」「サブブランド」「格安スマホ」の違いとは?

最近、スマートフォンの料金値下げが大きな話題となっていることで、

  • キャリア(MNO)
  • サブブランド
  • 格安スマホ(MVNO)

といった言葉を耳にする機会が増えました。

スマホの金額に関心がある人ならすでに知っていた言葉かもしれませんが、
よく聞くけれど、何のことかイマイチわからない
どういう違いがあるのだろう?
と疑問に思う人も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、それぞれの違いや特徴・役割について丁寧に解説します。
自分に合う事業者の種類は何なのか、選ぶ際の参考にしてください!

1キャリア(MNO)とは

日本の携帯電話キャリアは、現在4社あります。
それぞれどのような特徴があるのか、見てみましょう。

キャリアの定義

ニュースなどで、携帯電話の「キャリア」という言葉は耳にしたことがあるという人も特に多いと思いますが、いったいどういう意味なのかご存知でしょうか。

携帯電話キャリアとは、「携帯電話の通信設備を自社で持っている携帯電話会社」のことです。
日本では、

  • ドコモ
  • au
  • ソフトバンク
  • 楽天モバイル

が該当します。

ドコモの携帯電話を契約すればドコモの電波を使い、auを契約すればauの電波を使う…というように、その会社独自の電波を使えるのが特徴です。

情報を送受信するための電波(搬送波)を英語で「キャリアウェーブ(carrier wave)」ということが、携帯電話会社がキャリアと呼ばれる由縁ともいわれています。

サブブランドとは、大手携帯電話キャリア4社のグループ会社等が運営する携帯電話ブランドのことです。

2021年現在は、

  • au系列のUQ mobile(ユーキューモバイル)
  • ソフトバンク系列のY!mobile(ワイモバイル)

があります。

洋服が好きな方は、アパレルのサブレーベルと同じと思っていただければわかりやすいと思います。
たとえばユナイテッドアローズ社では、

  • ユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS)
  • グリーンレーベル(green label )

という2つのレーベルがあり、ターゲット層や価格帯が異なります。

それと同じように、ソフトバンクでは高価格帯の端末・料金設定、Y!mobileでは安価な価格帯の端末・料金設定が扱われているのです。

格安スマホは、キャリア傘下以外の会社がキャリアの電波を借りて提供しているサービスのことです。
MVNO(仮想移動体通信事業者)とも呼ばれています。
MVNOに対して、キャリアはMNO(携帯電話事業者)ともいいます。

たとえばmineo(マイネオ)というサービスは、ドコモとau・ソフトバンクの電波を借りています。
使う端末等によって、契約する際にどの電波を使うかを選ぶ仕組みです。

料金プランの内容や料金の支払先は、LINEモバイル等の格安スマホ事業者となります。

まとめると、以下のようになります。

キャリア(MNO) 携帯電話の通信設備を自社で持っている携帯電話会社
サブブランド キャリアの系列会社による低価格帯のブランド
格安スマホ(MVNO) キャリア傘下以外の会社がキャリアの電波を借りて提供しているサービス

NTTドコモ

ドコモは元々、国営企業でした。
日本電信電話公社(現NTT)が1968年に開始したポケットベルのサービスからドコモの歴史が始まりました。
民間企業になったのは1991年のことです。
1999年にサービス開始した「iモード」が爆発的に広まり、現在の日本の携帯文化の元になりました。

元が国営企業だったということもあり、業界のリーディングカンパニーとしての役割を担っているのが特徴です。
災害への万全な対策や、料金プランの値下げなどはドコモが主導で行っています。

ドコモで取り扱っている商品は、

  • Androidスマートフォン(アンドロイド)
  • iPhone(アイフォン)

がメインです。

Androidは、サムスン電子の「Galaxy(ギャラクシー)」やSONYの「Xperia(エクスペリア)」などのハイスペック・高価格モデルから、SHARPの「AQUOS(アクオス)」や富士通の「arrows(アローズ)」などの比較的安価なモデルまで豊富です。

2020年には、次世代高速通信「5G(ファイブジー)」のサービスも始まりました。
2023年までに、5Gの基地局を32,000局・人口カバー率70%を目標に展開する方針です。
5G対応スマートフォンも続々発売されています。

原則、販売時点ではSIM(シム)ロックがかかっており、ドコモのSIMでしか使えません。
他社のSIMを入れて使うには、SIMロック解除が必要です。

現在、スマホの代表的なプランは以下の2つです。

プラン 月額料金(税抜) プラン内容
ギガホ 最大6ヶ月:3,980円
7ヶ月目以降:月額4,980円
毎月のデータ通信量が最大30GBまで使える
※60GBまで使えるギガホ増量キャンペーン実施中
ギガライト 月額1,980円~3,980円 毎月1~7GBまでの間で利用したデータ通信量に応じて段階的に料金が変動
※「2年定期契約」「みんなドコモ割(3回線以上)」適用後の料金
※2021年2月時点

両方とも、基本料金とデータ通信料がセットになったシンプルなプランです。
ギガホは、毎月最大30GBまで通信速度制限なく使えます。
ギガライトは、利用したデータ通信量に応じて段階的に料金が変動します。
7GBまでは速度制限なく利用可能です。

また、専用プラン「5Gギガホ」「5Gギガライト」も提供されています。

プラン 月額料金(税抜) プラン内容
5G ギガホ 最大6ヶ月:4,480円
7ヶ月目以降:月額5,480円
毎月のデータ通信量が最大100GBまで使える
5G ギガライト 月額1,980円~3,980円 毎月1~7GBまでの間で利用したデータ通信量に応じて段階的に料金が変動
※「2年定期契約」「みんなドコモ割(3回線以上)」適用後の料金
※2021年2月時点

総務省からの料金値下げ要請を受け、2021年4月には「ギガホプレミア」が提供開始予定です。

プラン 月額料金(税抜) プラン内容
ギガホプレミア 月額4,380円
※月間のデータ通信量が3GB以下の月は月額2,880円
毎月のデータ通信量が最大60GBまで使える
5G ギガホプレミア 月額4,480円
※月間のデータ通信量が3GB以下の月は月額2,980円
毎月のデータ通信量が無制限
※「2年定期契約」「みんなドコモ割(3回線以上)」適用後の料金
※2021年2月時点

ギガホプレミアは、毎月最大60GBまで利用できるプランです。
5Gギガホプレミアは、無制限で利用できます。
3GB以下しか使わなかった月には月額2,980円(税抜)まで抑えられるのが現行「ギガホ」との大きな違いです。

ギガホプレミアの他に、まったく新しい新料金プラン「ahamo(アハモ)」が2021年3月にスタートします。

ahamoの特徴は次のとおりです。

  • 料金は月額2,980円(税抜)
  • データ通信20GBと5分以内の国内通話が無料
  • 手続きはオンラインのみ

プランは1種類のみで、条件や割引サービスはありません。
機種変更やプラン変更の手続き等はすべてオンラインで行います。
ドコモショップでの手続きはできません。
詳細は追って発表されますが、問い合わせはチャットで行われるとのことです。

ahamoは、制度上「新しい料金プラン」という扱いですが、実質「ドコモのサブブランド」と捉えたほうがわかりやすいでしょう。
※サブブランドに関しては、記事の下のほうで解説します。

au

auは、KDDIおよび沖縄セルラー電話のサービスブランド名です。
KDDIは、NTTに続く日本第2位の電気通信事業者として知られています。

1987年に発足したIDO(日本移動通信)と、DDIセルラーグループ(各地域のDDIセルラー系会社)が2000年に一本化され、新統一ブランド「au」として誕生しました。
同年に、DDI、IDO、KDD(国際電信電話株式会社)の合併により「KDDI」が発足。

携帯電話事業(au)の他に、光回線やインターネットプロバイダー、電力会社、auじぶん銀行といった事業も運営しています。

スマホの代表的なプランは、4G用と5G用でそれぞれ使い放題の「データMAX」と料金変動型の「ピタットプラン」があります。

【4G LTE】

プラン 月額料金(税抜) プラン内容
データMAX 4G LTE 翌月から6ヶ月:3,460円
7ヶ月目以降:月額4,460円
※月間のデータ通信量が2GB以下の月は1,480円割引
毎月のデータ通信量が使い放題
※テザリングなどのデータ容量は合計30GBまで
ピタッとプラン 4G LTE
(新auピタットプランN)
月額1,980円~4,480円 毎月1~7GBまでの間で利用したデータ通信量に応じて段階的に料金が変動

【5G】

プラン 月額料金(税抜) プラン内容
データMAX 5G 翌月から6ヶ月:3,460円
7ヶ月目以降:月額4,460円
13ヶ月目以降:月額5,460円
※月間のデータ通信量が2GB以下の月は1,480円割引
毎月のデータ通信量が使い放題
※テザリングなどのデータ容量は合計30GBまで
ピタッとプラン 5G 月額1,980円~4,480円 毎月1~7GBまでの間で利用したデータ通信量に応じて段階的に料金が変動
※2年契約N、家族割プラス加入時の金額

データMAXの場合、データ利用量が合計2GB以下の月は1,480円が自動で割引されます。(4G LTE/5G共通)
ピタットプランは、データ利用量に応じて料金が変動します。
1GB以下は1,980円(税抜)、4GB以下は2,980円(税抜)、7GB以下は4,480円(税抜)です。
7GBを超えた場合には、通信速度が最大128kbps(キロビーピーエス)となります。

次世代高速通信5Gへの取り組みも活発です。
5Gでは、ユーザーを追いかけるように電波を飛ばす「ビームトラッキング」という技術を使います。
ビームトラッキングを活用し、5G通信をしながら自動車で移動する「ハンドオーバー試験」に、KDDIは日本で初めて成功しました。

2020年5月からは、5G対応スマートフォンを発売しています。
最新のiPhoneはもちろん、

  • Googleの「Google Pixel」(グーグルピクセル)
  • サムスン電子の「Galaxy」、SONYの「Xperia」

といったAndroidのハイエンドモデルを扱っています。
Androidでは、ZTE、OPPO(オッポ)、Xiaomi(シャオミ)といった廉価モデルも幅広く扱っているのが特徴です。

ソフトバンク

ソフトバンクの携帯事業は、1984年に設立された「日本テレコム株式会社」が基になっています。
1990年代に各地域に「デジタルホン」「デジタルツーカー」が設立されて携帯電話事業が全国展開されます。
その後、吸収合併などで

  • 1999年に「J-フォン(ジェイフォン)」
  • 2003年に「ボーダフォン」

と名前を変えました。
2006年にソフトバンクグループ傘下となったことで、ブランド名が「ソフトバンク」に変わり現在に至ります。

主なスマホの料金プランは、50GBまで高速で使える「メリハリプラン」と使った分だけ払える「ミニフィットプラン」の2種類があります。

プラン名 月額料金(税抜) プラン内容
メリハリプラン 翌月から6ヶ月:月額3,480円
8ヶ月目以降:月額4,480円
5G対応機種をご利用の場合14ヶ月目以降は月額5,480円
※月間のデータ利用量が2GB以下の月は1,500円割引
毎月のデータ通信量が最大50GBまで使える
さらに対象の動画・SNSは使い放題
メリハリ無制限
※2021年3月開始予定
翌月からずっと:月額4,480円
※月間のデータ利用量が3GB以下の月は1,500円割引
毎月のデータ通信量が無制限
ミニフィットプラン 1GBまで月額1,980円
2GBまで月額3,980円
5GBまで月額5,480円
毎月1~7GBまでの間で利用したデータ通信量に応じて段階的に料金が変動
※1年間は5Gも4Gも同じ料金
※「新みんな家族割」に3回線以上で加入の場合

楽天モバイル

楽天モバイルは、2014年にサービス提供開始されました。
当初はドコモの電波を借りた格安スマホ(MVNO)でしたが、2019年には独自の電波を持つ「第4のキャリア」となりました。

楽天モバイルが他の3社と大きく違うのが、世界初の「完全仮想化クラウドネイティブモバイルネットワーク」という点です。

かなりざっくりと説明すると、従来は携帯電話での音声通話やデータ通信をするために専用の機器が必要だったのを、基地局などを除いた大部分をソフトウェアに置き換えてしまう方法です。
これにより、コストを抑えられるため料金を安く提供できるというメリットがあります。
そのためか、

  • 契約事務手数料
  • MNP転出手数料
  • 契約解除料
  • SIM(シム)再発行手数料

等もすべて無料なのが大きな特徴です。

2021年時点で楽天モバイルを使えるエリアは、東京・大阪・名古屋・福岡・仙台・札幌といった大都市圏が中心です。
その他のエリアは、パートナー回線(au)の電波を使える状態になっています。

楽天モバイルで扱っている製品はAndroidスマートフォンが中心です。
モバイルWi-Fiルーターなどはありますが、iPhoneやガラケーの取り扱いはありません。

楽天製のAndroidスマートフォン「Rakuten Hand」「Rakuten BIG」「Rakuten Mini」といった自社製品の取り扱いがあるのが、他3キャリアとの大きな違いです。
その他、OPPO、HUAWEIといった廉価モデルのAndroidスマートフォンをメインに取り扱っています。

料金プランは1種類のみです。
なお2021年1月29日に現在提供中のサービス「Rakuten UN-LIMIT V」を一新し、新料金プラン「Rakuten UN-LIMIT VI」へアップグレードされることが発表されています。
「Rakuten UN-LIMIT VI」は2021年4月1日より提供が開始し、以降「Rakuten UN-LIMIT V」への新規受付は終了します。

月額料金(税抜) プラン内容
Rakuten UN-LIMIT V
(ラクテンアンリミットファイブ)
※2021年3月31日まで
※2021年4月1日以降は自動でRakuten UN LIMIT VIにアップグレード
月額2,980円 毎月のデータ通信量が無制限
Rakuten UN-LIMIT VI
(ラクテンアンリミットシックス)
※2021年4月1日開始予定
月間1GBまで:0円
月間1~3GBまで:980円
月間3~20GBまで:1,980円
月間20GB以上:2980円
毎月のデータ通信量が無制限
※毎月20GBまでは利用したデータ通信量に応じて段階的に料金が変動
※4Gでも5Gでも料金は変わりません。

楽天モバイルの電波を使えるエリアではデータ使い放題、パートナー回線(au)の電波を使うエリアでは月間5GBまで高速で使えます。

2021年現在5Gを使えるエリアは、北海道札幌市・埼玉県さいたま市・東京都世田谷区/板橋区・神奈川県横浜市、大阪府大阪市、兵庫県神戸市の一部のみです。

今後のエリア拡充が期待されます。

キャリアと契約するメリットとデメリット

キャリアと契約すると、消費者としてはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
自分にぴったりの契約ができるよう、事前に確認しておきましょう。

メリット デメリット
ショップにて対面で手続きできる 料金が高くなりがち
サポート体制が充実している サービスが多い
災害時等の対応に強い 契約内容が複雑

キャリアの最大の強みは、専用のショップがあり、困りごとがあった際に対面で対応してもらえることです。
故障の際などの安心感や対応の速さはキャリアならではでしょう。
受付大手ならではの体制で、カスタマーサポートが充実している点もメリットです。
また、災害伝言ダイヤル等のサービスや災害時の電波復旧の速さなどはサブブランドや格安SIMを大きく上回ります。

一方で、キャリアの最大のデメリットは料金の高さです。
自社で電波を持っているということは、ネットワーク保守代金も賄わなければならないということ。
その料金についても顧客から回収しなければならないので、格安SIMと比べるとどうしても高くならざるを得ないのが現状です。

携帯電話が普及するにつれ様々な関連サービスが増え、契約内容が複雑化しているのもデメリットです。
自分の契約内容をよくわかっていない人も少なくないのではないでしょうか。

2サブブランドとは

日本の携帯電話サービスは、キャリア・サブブランド・格安スマホの3つに大別されます。
ここでは、サブブランドとはいったい何なのかを詳しく解説します。

キャリアや格安スマホとの違い、2021年現在のサブブランド2社について紹介します。

サブブランドの定義

サブブランドとは、キャリアの系列会社が提供する低価格帯の携帯電話ブランドのことです。
2021年現在は、

  • au系列のUQ mobile(ユーキューモバイル)
  • ソフトバンク系列のY!mobile(ワイモバイル)

があります。

料金や繋がりやすさ・サービスの充実性は、キャリアと格安スマホのちょうど中間に位置すると考えるとわかりやすいでしょう。

詳しくは後述しますが、UQ mobileもY!mobileも、元々は独立した携帯キャリアでした。
それがKDDI・ソフトバンクの傘下になったことにより、サブブランドという位置づけになりました。
数は少ないながらも、日本全国に修理受付等ができる専門ショップもあります。

格安スマホがキャリアから電波を「一部借りている」のに対し、サブブランドはキャリアの電波も共通で使えるという違いがあります。

キャリアが廉価なサブブランドを持つことについて「売上げが減るのでは?」と疑問に思った方も多いかもしれません。
しかし、競合他社に移られるよりはグループ会社にいてもらったほうが良いですよね。
グループ内でライトユーザーの囲い込みをできるよう、サブブランドを展開しているという背景があるのです。

UQ mobile(ユーキューモバイル)

UQ mobileは、UQコミュニケーションズ株式会社が提供する携帯電話ブランドです。
2007年にKDDIの子会社として設立された「ワイヤレスブロードバンド企画株式会社」が前身となっています。
元々は、WiMAX(ワイマックス)という規格を使ったモバイルデータ専業の企業で、モバイルWi-Fiルーターを販売していました。
2015年にKDDI系列の会社と合併し、現在の携帯電話事業「UQ mobile」のサービスが提供されます。
元々はauの電波を借りたMVNOでしたが、2020年にUQ mobile事業がKDDIに移管されたことにより、正式にauのサブブランドとなりました。

製品は、

  • iPhone
  • Androidスマートフォン
  • WiMAX 2+のモバイルルーター/ホームルーター

を扱っています。
iPhoneやAndroidスマートフォンは、いずれも廉価モデルのものに限定されています。
モバイルルーターは、WiMAX2+とauの4G LTEの電波を使えます。

スマートフォンの主なプランは3つです。

プラン名 月額料金(税抜) プラン内容
くりこしプランS 月額1,480円 毎月のデータ通信量が最大3GBまで使える
※余ったデータは翌月繰り越し
くりこしプランM 月額2,480円 毎月のデータ通信量が最大15GBまで使える
※余ったデータは翌月繰り越し
くりこしプランL 月額3,480円 毎月のデータ通信量が最大25GBまで使える
※余ったデータは翌月繰り越し

くりこしプランSは3GBを超えると最大300Kbpsに、くりこしプランMとLは15GB、25GBをそれぞれ超えると最大1Mbpsに速度が制限されます。

なお、2021年2月現在、UQ mobileが5Gに対応するという情報は出ていません。

Y!mobile(ワイモバイル)

Y!mobileの前身は、2005年に設立された「イー・モバイル株式会社」です。
同名称の携帯電話ブランドを展開していました。
2014年に「ワイモバイル株式会社」に社名変更・ブランド名を「Y!mobile」と変えた後、2015年にソフトバンクに吸収合併され、ソフトバンクのサブブランドとなりました。

扱っている製品は、iPhoneとAndroidスマートフォンがメインです。
iPhoneは「iPhone SE」や、数世代前のモデルを安価で販売しているのが特徴です。
Androidも廉価モデルが主流です。
キャリアにはない特徴として、最初からSIMフリーの端末も販売されています。

料金プランはソフトバンクと比べるとシンプルで低価格。
データ容量に合わせた3種類の「スマホベーシックプラン」があります。

プラン名 月額料金(税抜) プラン内容
スマホベーシックプランS 月額2,680円 毎月のデータ通信量が最大3GBまで使える
スマホベーシックプランM 月額3,680円 毎月のデータ通信量が最大10GBまで使える
スマホベーシックプランR 月額4,680円 毎月のデータ通信量が最大14GBまで使える

通話もネットも込みで、定期契約の縛りはありません。
規定のデータ量を超過した場合、Sは最大300Kbps、MとRは最大1Mbpsに速度が制限されます。

2021年2月から、Y!mobileでも5Gサービスが提供開始されます。
それに伴い、料金プランの内容が変わります。

プラン名 月額料金(税抜) プラン内容
シンプルS 月額1,980円
※家族割引サービス適用時:月額1,480円
毎月のデータ通信量が最大3GBまで使える
シンプルM 月額2,980円
※家族割引サービス適用時:月額2,480円
毎月のデータ通信量が最大10GBまで使える
シンプルR 月額3,780円
※家族割引サービス適用時:月額3,280円
毎月のデータ通信量が最大20GBまで使える

規定のデータ量を超過した場合の速度制限は現行プランと同様です。
なおシンプルS/M/Lの提供に伴い、現行のスマホベーシックプランの新規申込みは終了します。

サブブランドと契約するメリットとデメリット

サブブランドと契約するメリットは次のとおりです。

  • 価格とサービスのバランスがちょうど良い
  • 対面で手続きできるショップがある
  • 上位キャリアと同じエリアの電波を使える

サブブランドはキャリアと同じ会社やグループ会社が展開しています。
そのため、格安スマホと違って上位キャリアとまったく同じエリアで使える繋がりやすさが強みです。
それでいて低価格な料金設定なので、ライトユーザーにはうってつけでしょう。
いざという時に頼れるショップがあるのも格安SIMに比べて安心できます。

サブブランドと契約するデメリットも当然ながらあります。
事前にしっかりと確認しておきましょう。

  • ハイエンドモデルを扱っていないケースが多い
  • 格安スマホよりは料金が高い
  • キャリアと比較してショップ数が少ない

サブブランドでは、最新モデルの端末が販売されていないケースが多いです。
SIMフリー端末にサブブランドのSIMを入れて使うことも可能ですが、詳しくない方にとっては手間がかかってしまうためおすすめできません。
また、格安スマホほどは安くならず、中途半端に感じる方もいるでしょう。
ショップの数が少ないため、いざという時にすぐ立ち寄れず不便を感じることもあるかもしれません。

3格安スマホとは

ここからは、近年目にする機会が増えてきた「格安スマホ」について解説します。
MVNO、格安SIMなどの言葉の意味についても詳しく紹介します。

格安スマホの定義

格安スマホとは、主に「キャリアから電波を借りてサービスを提供する事業者」のことを指します。
MVNO(エムブイエヌオー)ともいわれています。
MVNOとは、Mobile Virtual Network Operator(仮想移動体通信事業者)の略です。
キャリアから発売された端末をSIMロック解除すれば、MVNOで提供されるSIMカードを差し替えて使えることから「格安SIM」と呼ばれることもあります。

格安スマホ事業者の数は多く、50種類以上あるともいわれています。
ICT市場調査コンサルティングのMM総研による調査では、2020年9月時点での格安スマホ契約回線数は1536.6万回線で、すべての携帯電話回線における割合は8.2%とされています。

なお、この調査の時点ではUQ mobileと楽天モバイルを含んでいます。
格安スマホを目にする機会は増えたものの、携帯電話を持っている人の90%以上がキャリア・サブブランドで契約しているということになります。

4大キャリア・サブブランドとの主な違いは、次のような点です。

  • 自社の電波を持たない
  • 基本的にショップはなく、インターネットですべて手続きを行う
  • SIMフリー端末や中古端末の扱いもある
  • 料金が安いが、サービスはシンプル

端末とSIMのセット販売もありますが、SIMのみ契約して元々使っていたスマホに差し替えて使うこともできます。

ある程度は自分で設定ができる人や、ネットでの手続きが苦にならないタイプの人が格安スマホ事業者で契約することが多いようです。

主な(契約者数の多い)格安スマホ業者は?

格安スマホ業者にはどんな会社があるのでしょうか。
シェアの多い格安スマホ数社と、主な料金プランについて解説します。

  • IIJmio(アイアイジェイミオ)

インターネットイニシアティブ(IIJ)が提供する格安スマホブランドです。
「みおふぉん」の愛称で親しまれています。
前述の調査では、UQ mobile・楽天モバイルを除いてシェア1位となっています。

  • mineo(マイネオ)

オプテージが提供する格安スマホブランドです。
ドコモとau・ソフトバンクの電波を借りたプランを提供しています。

格安スマホにしては珍しく専用ショップがあるのが特徴です。
Webで申込み後、最短1時間後に店舗でSIMカードを受け取れるので「急いで格安スマホを契約したい」という方にもおすすめです。

  • OCNモバイルONE

NTTコミュニケーションズが提供する格安スマホブランドです。
MM総研が行った2020年10月の調査において、ドコモ回線を使っている格安スマホ業者の中で通信品質が二期連続1位を獲得しました。
スマホとSIMのセット販売が好評で、中古から新品まで数多くの種類が揃っています。

  • LINEモバイル

メッセージアプリでおなじみのLINEが提供する格安スマホブランドです。
LINEアプリを使ったメッセージのやり取り、通話、ビデオ通話はデータ量を消費しないのが最大の特徴。
ドコモ、au、ソフトバンクそれぞれの電波を借りているので、SIMロック解除をすることなく今までの端末を使えるのもユーザーにとっては便利ですね。

  • BIGLOBEモバイル

固定ネット回線のプロバイダー大手・BIGLOBE(ビッグローブ)が提供する格安スマホブランドです。
2020年のオリコン顧客満足度調査では、格安SIM部門で総合1位に選ばれました。
大手ならではのサポート体制が魅力です。

中古端末や他キャリアで購入した端末に対しても保証が適用できる「BIGLOBE SIM端末保証サービス」などで、初めての格安スマホでも安心して利用できます。

各社とも若干の違いはありますが、音声通話ができるSIMで1,100円前後・データ容量1GB程度から契約できるプランが多いです。

格安スマホの端末は?

格安スマホが始まったころは、SIMのみ販売しており端末は今までのスマホを使うスタイルが主流でした。
しかし、近年は格安スマホとSIMのセット販売も増えています。
AQUOS、ZenFone、OPPOなどの低価格帯Androidスマートフォンを扱っている事業者が多いです。
中古端末とのセット販売をしているところもあります。
中古販売は、大手キャリアには無い格安スマホならではのサービスといえますね。

格安スマホと契約するメリットとデメリット

格安スマホのメリットとデメリットをまとめました。

メリット デメリット
料金が安い キャリアと比べると電波が繋がりにくい
SIMフリー端末が多い ショップ(店舗)がないことが多い
中古端末とSIMをセットで買えて安心 補償などのアフターサービスは手薄

料金を安く抑えられるのは、格安スマホの最大のメリットです。
自社で基地局を持たない分、料金が安くなります。
セット販売されているスマホは元々SIMフリーのものが多いので、SIMロック解除の手間が省けるのも魅力です。

すでに解説したように、格安スマホは電波をキャリアから一部借りて使っています。
混雑する場所・時間帯などはキャリアの携帯電話よりも繋がりにくくなる可能性が高いです。
専用のショップがほぼ無いため、手続きは原則インターネットや郵送でのやり取りとなります。
故障の対応や端末の設定など、不慣れな方は不便に感じる点かもしれません。

4キャリア・サブブランド・格安スマホ、自分に合った事業者を検討しよう

最後に、キャリア・サブブランド・格安スマホがそれぞれどんな人におすすめかをまとめました。

おすすめの人
キャリア ・電波の繋がりやすさとアフターサービスを重要視する人
・容量をたくさん使う人
サブブランド ・電波は確保したいが料金もそこそこ抑えたい人
(ライト~ミドルユーザー)
格安スマホ
(格安SIM)
・インターネットでの手続きや端末の初期設定をある程度自分でできる人
・とにかく月々のスマホ料金を抑えたい人

キャリア・サブブランド・格安スマホそれぞれの特徴を把握し、自分の使い方ならどの事業者がよいかしっかり見極めましょう。

※公開日時点の情報のため、お申込みの際は実際のお申込みページの情報をご確認ください。

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この記事の監修者

野口 圭一

GMOインターネットグループ株式会社
とくとくBB事業部所属

プロバイダーサービス「GMOとくとくBB」事業責任者/ネット回線の専門家

10年以上にわたりGMOとくとくBBで販売しているインターネット回線全般のマーケティングに携わっており、モバイルWi-Fiから光回線・固定電話回線まで取り扱っているため、通信業界の幅広い知見がある。

現在はGMOとくとくBBの事業責任者をしながら、インターネット回線のスペシャリストとして当サイト「Smafi(スマフィ)や回線系WEBメディア「とくとくBB通信」などさまざまな媒体の監修で活躍中。