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光回線が遅い理由は?その解決法も徹底紹介

インターネットを使っているとき、ウェブページがなかなか開かなかったり、動画が途中で止まったりしてイライラした経験はないでしょうか。

「光回線だからスイスイいける」と期待していたのに通信速度が遅いという場合、どうしていますか。光回線でも通信速度が遅くなる理由はいくつもあります。インターネット回線が混んでいる場合、障害が起きている場合、プロバイダーに原因がある場合、パソコンや接続機器に問題がある場合、住んでいるマンションに問題がある場合など、インターネット回線のどこでも問題が起きる可能性があります。

そこでこの記事では、光回線が遅い理由とその解決法について紹介します。

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光回線が遅い理由1:アクセスが集中している場合

光回線が遅い場合、アクセスが集中していることが考えられます。

例えば、ライブのチケットを買おうとして、申込先のウェブサイトにアクセスするが、何回やってもつながらない場合、まずその原因を探ってみましょう。
試しに他のウェブサイトにいくつかアクセスして、どこもスムーズにアクセスできる場合は、自分が現在利用しているインターネット回線には問題がないと推定できます。

考えられる理由は、チケット申込み先のウェブサイトに他からのアクセスが集中しているためです。とくにチケットの発売初日や時間帯によってはつながりにくくなります。

この場合の解決法のひとつは、しばらく時間を空けて、別の時間帯にアクセスしなおしてみることです。

もうひとつの方法は、別のブラウザを立ち上げて、同じページにアクセスしてみます。複数でアクセスすることで、どれかのブラウザがつながる可能性があります。つながるかどうかはタイミング次第なので、他のブラウザからもアクセスすることで、つながる機会を増やせるのです。

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光回線が遅い理由2:通信障害が起きている場合

光回線が遅いとき、インターネット回線で通信障害が起きていることが考えられます。

自分が利用しているプロバイダーや回線業者にトラブルがある場合、公式ホームページにアナウンスがあるかどうかを確認します。事故や故障などによる通信障害が発生していると記載されていれば、自分で対応できないので、復旧するまで待つしかありません。

公式ホームページで確認できない場合、同じような状況にある人が他にいないかどうかを、TwitterなどのSNSでチェックしてみます。「(地域名) 通信障害」などで検索して、同じ地域で他にも通信障害が疑われるケースがあれば、復旧するまで待ちましょう。

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光回線が遅い理由3:使っている端末が問題の場合

光回線が遅い場合、使っているパソコンなどの端末に問題があることがあります。

ブラウザなどをバージョンアップ

通信速度が遅いと感じる場合、パソコンやスマホは、OSやブラウザが最新でないと、通信速度が遅くなる可能性があります。

ブラウザは、グーグルクロームやマイクロソフトエッジなど、インターネットに接続するソフトです。定期的にバージョンを確認して、最新のものにバージョンアップする必要があります。

メモリー不足には画像などを削除しメモリーを増設

パソコンやスマホなどでは、知らない間に保存データが多くなり、メモリー不足になって通信速度が落ちる場合があります。この場合、画像や動画のデータを削除するか、他のストレージに移すか、メモリーを増設してメモリー容量を増やすと改善されます。

しかし古い機種のパソコンはスペックが低く、最近の高解像度の画像などを処理するのに大変時間がかかることがあります。その場合は、パソコンを買い替えることをおすすめします。

キャッシュを定期的に削除する

キャッシュも定期的に削除する必要があります。

キャッシュは、ブラウザでページを開いたときに残る履歴のようなデータで一時ファイルとも言われ、再度ページを開くときに早く表示できます。しかし、これを削除しないままにしていると、大変な量になり、通信速度を遅くする原因にもなります。

Windows10でキャッシュを削除する場合、Windows管理ツールの中のディスククリーンアップを使います。アプリを起動させ、削除するファイルの一時ファイルにチェックを入れて、OKをクリックすると、削除できます。

ウイルス感染はセキュリティソフトでスキャン

パソコンがウイルスに感染していると、通信速度が遅くなったり、パソコンの動きが遅くなったりします。
これは、ウイルスがデータを大量に送信するなどして通信速度に影響を及ぼすためで、セキュリティソフトでスキャンし、除去します。ウイルスには、データを破損するものもあるので、早い対応が必要です。

しかし、セキュリティソフトによっては、パソコンとの相性がよくなくてチェックに時間がかかり、ブラウザの動きが遅くなる場合もあります。
また、セキュリティソフトを複数使っている場合も、速度が遅くなることがあります。セキュリティソフトは信頼できるものをひとつだけ使い、常に更新しておきましょう。

利用しているクラウドソフトの通信頻度を下げる

クラウドソフトを使用していると、パソコンの動作が遅くなる場合があります。クラウドソフトとは、インターネット経由で提供されるソフトウェアで、ストレージサービスやメールサービス、会計ソフトなどがあります。

いくつものクラウドソフトを利用している場合は、各ソフトの設定を確認して、それぞれのインターネット通信の頻度を下げることによって、パソコンの動作を軽くできる場合があります。

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光回線が遅い理由4:接続機器が問題の場合

光回線が遅い場合、ONU、ルーター、LANケーブルなど接続機器に問題がある場合があります。これには、接続機器の一時的な問題の場合と、接続機器が古くてスペックが足りない場合があります。

接続機器の一時的な問題

ONUは光回線とルーターをつなぐ役割をしている機器のことです。ONUが接触不良を起こして通信速度が遅くなる場合があります。

この場合、ONUの電源を一度抜いて入れ直してみます。また、ONUが高温になっている場合は、一度電源を切って、しばらくしてから電源を入れ直してみます。ONUに問題がある場合は、これで改善する場合があります。

ルーターも再起動するか、電源を一度抜いて入れ直してみます。通信速度が遅い原因がルーターにある場合、これで改善する可能性があります。

LANケーブルの場合は、紫外線や衝撃に弱いので、使用環境によっては気がつかないうちに劣化して光の伝送損失が起き、通信が不安定になる場合があります。
また、皮膜の内部では断線しかかっているケースもあります。パソコンやルーターなどに問題がない場合、LANケーブルの不具合を疑ってみましょう。

接続機器が古くてスペックが足りない

ルーターやLANケーブルなどの接続機器が古い場合、スペックが足りずに通信速度が遅くなることがあります。
ルーターは5年以上経っていると、速度が出ないことが考えられます。LANケーブルも10年近く使っている場合は、光回線の規格に対応していない可能性があります。

Wi-Fi(無線LAN) の場合、現在の主流はWi-Fi5(最大通信速度6.9Gbps)やWi-Fi4(最大通信速度600Mbps)で、実測値は理論値の半分以下とされています。Wi-Fiルーターやパソコンなどでは、ほとんどは最大速度が約433Mbpsや1.3Gbpsなので、Wi-Fi5が必要でしょう。現在は、第6世代のWi-Fi6(最大通信速度9.6Gbps)も出ています。

ONUは光回線終端装置のことで、光ケーブルで届いた光信号をONUがデジタル信号に変換して、パソコンなどで使えるようにしています。これにはダウンロード速度がWi-Fi5に対応したものと、非対応のものがあり、無線LAN 接続時に通信速度が異なります。

インターネット回線が最大1Gbpsのダウンロード速度でも、LANケーブルの規格がCAT(カテゴリー)3の場合、最大10Mbps、CAT4では16Mbpsまでしか出せません。
光回線の場合、少なくてもCAT5e(最大1Gbpsに対応)以上は必要です。

光回線で使用している接続機器などが光回線の規格に対応しているかどうかを、一度チェックしてみましょう。

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光回線が遅い理由5:電波が届きにくい場合

光回線が遅い理由として、Wi-Fiルーターの電波が届きにくくなっている場合があります。

電波は障害物がなければ100~250mまでとどきますが、障害物があると届き方が変わってきます。遅い時は、ルーターの置き場所や、家の構造に問題があったり、電波を出す電子機器の干渉を受けたりしていることなどが考えられます。

ルーターの置き場所が問題

部屋の中央に置く

Wi-Fiルーターに向かない置き場所があります。

たとえば、床の上に置いたり、壁際に置いたりした場合、家具などに電波が遮られてしまい、部屋の隅々まで十分に電波を飛ばすことができなくなります。窓際にこだわる人がいますが、電波塔から受信するのではないので窓際である必要はありません。

また、水槽など水場の近くに置くのもよくありません。水槽などが近くにあると、電波が水に吸収されて弱くなります。本棚などの近くも、本が水分を吸収しやすいので、同じような影響が出ることがあります。

では、どこがよいのかというと、Wi-Fiルーターから発信される電波は360°全方位に電波を飛ばすように設計されているので、できるだけ自宅の中心になる位置で、1~2mの高さの金属製でない台やテーブルに置く方がよいでしょう。

家の広さや構造が問題の場合は中継器を利用

戸建ての場合、部屋がいくつにも仕切られていて、家具なども置かれていると、電波が届きにくい場合があります。

木造住宅であれば、Wi-Fiルーターは2階より1階に置く方が届きやすいでしょう。これはWi-Fiは下に向かって飛びにくいという特性があるためです。

それでも電波が届きにくい場合、Wi-Fi中継器を設置するのがおすすめです。
中継器を選ぶ際は、Wi-Fiルーターの規格以上のものを選ぶようにします。周波数帯には通信範囲が広いが電波干渉を受けやすい2.4GHz帯と、電波干渉を受けにくいが通信範囲が狭い5GHz帯のふたつがありますが、両方を利用できるタイプを選ぶことをおすすめします。

電子レンジによる電波干渉

Wi-Fiで2.4GHzの周波数帯を使用している場合、近くに電子レンジがあると、電波干渉を受けやすくなります。電子レンジは2.4Ghzの周波数帯を使用しているので、電波干渉を受けやすくなります。

解決法としては、電子レンジの場所からパソコンなどを離して置くのがよいです。それができない場合、電子レンジとの間に障害物を置くとか、Wi-Fiの2.4GHz周波数帯のチャンネルをノイズが出ないチャンネルに変更してみる、あるいは、LANケーブルを有線ケーブルに代えてみる、5GHzの機器に買い替えるなどの方法があります。

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光回線が遅い理由6:マンションなどの回線の共有が問題の場合

光回線が遅い場合、マンションなどの集合住宅で使っている光回線の共有が問題の場合があります。

通信速度が遅くなる理由のひとつは、居住者数で光回線を分け合うので、居住者が多いほど通信速度が落ちることがあげられます。
光回線は、一棟のマンションで最大32分岐まで可能ですが、仮に1Gbps の光回線を32戸で共用した場合、1戸当たりの最大速度はおよそ31Mbpsです。

もしその住民の中に、大容量のデータを通信する人がいれば、他の人の通信速度はさらに落ちることになります。とくに夜間は仕事などから帰ってからインターネットを使用する人が増えるので、通信速度は遅くなる傾向があります。

解決法のひとつは、混雑しない平日の昼間にインターネットを利用することです。

ふたつ目は、プロバイダーがIPv6に対応していれば、ルーターやONUをIPv6対応にします。プロバイダーがIPv6接続に対応していない場合、プロバイダーを乗り換える方法がありますが、マンションオーナーや管理組合の許可が必要になります。それが難しい場合、工事不要ですぐに使えるモバイルWi-Fiの利用がおすすめです。ただ場所によっては、電波が届きにくく、接続が切れやすいことがありますので、注意が必要です。

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光回線が遅い理由7:プロバイダーが問題の場合

光回線が遅い場合、プロバイダーが混雑している場合があります。通信速度を速くするには、プロバイダーを乗り換えることです。その際、IPv6(IPoE)接続に対応しているプロバイダーを選びましょう。

IPv6は従来使われていたIPv4の後継のインターネットプロトコルです。IPv4(PPPoE方式)の場合は、光ファイバーの光信号を電気信号に変換するためのネットワーク終端装置で混み合います。

IPoEは、従来のIDやパスワードを使用するPPPoE方式とは異なり、事業者側のネットワークと直接接続できるので、接続時の渋滞が起きません。

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光回線が遅い理由8:通信方式がIPv4 PPPoEの場合

前段にも関連しますが、光回線が遅い理由は、通信方式がIPv4 PPPoEであることがあります。

フレッツ光を利用してインターネット接続を行う場合、PPPoE方式では、接続時にプロバイダーから付与されたIDやパスワードを入力して、フレッツ網に接続します。
PPPoE方式はもともとが電話回線なので、インターネットに接続するときに、電話回線網とプロバイダーを接続するネットワーク終端装置を必ず通過します。通信量が多くなると、この終端装置で渋滞が起き、通信速度が遅くなる原因となっています。

これに対して、IPoE方式はプロバイダーを介して、直接インターネットに接続できるので、通信速度の低下を解消できます。通信速度は、PPPoEでは最大1Gbpsなのに対して、IPoEは最大10Gbpsです。

しかし、IPv6を用いたインターネット接続での問題点は、IPv4だけに対応しているWebサイトを表示できないことです。この欠点を解消したのがIPv4 over IPv6という接続方式で、IPv4とIPv6のいずれにも対応できます。
プロバイダーがIPv6に対応していない場合は、プロバイダーを乗り換える必要があります。マンションなど集合住宅に住んでいる場合は、管理組合などの許可が必要です。

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まとめ

光回線の通信速度が低下する理由はいくつもあります。

インターネットで送受信するデータは、今日、格段に大きくなっています。また、自宅などでのリモートワークも増えており、通信速度が低下する要因は増えています。

通信速度が遅い場合は、自分が使用しているパソコンなどの端末機器がストレスなく動けるように、OSやブラウザを最新にするとともに、接続機器も最新のものを使うようにしましょう。

プロバイダーがIPv6に対応していない場合は、対応しているプロバイダーに乗り換えるなど、光回線に対応したインターネット環境を構築していくことが大事です。

※公開日時点の情報のため、お申込みの際は実際のお申込みページの情報をご確認ください。

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この記事の監修者

上米良 智文

GMOインターネットグループ株式会社
事業統括本部 宮崎オフィス マーケティングチーム所属

プロバイダーサービス「GMOとくとくBB」マーケティング担当者/光回線のエキスパート

2015年にGMOインターネット株式会社(現・GMOインターネットグループ株式会社)に入社後、宮崎オフィスのマーケティングチーム立ち上げに参画し、GMOとくとくBBで販売しているモバイルWi-Fiや光回線全般のマーケティングに従事。

現在はドコモ光やauひかりを中心に光回線全般のマーケティング担当をしながら、光回線のエキスパートとして当サイト「Smafi(スマフィ)」や回線系WEBメディア「とくとくBB通信」などさまざまな媒体の監修で活躍中。