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【知って得する】Bluetoothの基礎知識と使い方ガイド
Bluetooth(ブルートゥース)というと、何となく無線通信の一種とイメージできる人は多いでしょう。
Bluetooth対応のイヤホンやスピーカーなどの製品が、たくさん販売されています。
また、スマホの設定画面などでも見たことがあるのではないでしょうか。
しかし、なかには「青い歯って何のこと?」などと思う人もいるかもしれません。
そこで、この記事ではBluetoothの基礎知識と基本の使い方をわかりやすく解説します。
基本をマスターすれば、日々の生活を快適、便利にできる製品がとてもたくさんあることに気づくはずです。
使ってみると意外に簡単なので、この機会にぜひ知っておきましょう。
目次
1Bluetooth(ブルートゥース)とは
ここでは、何も知らない人でもわかるようにBluetoothの基礎知識、Wi-Fi(ワイファイ)や赤外線との違いなどについて解説します。
Bluetoothの基礎知識
Bluetoothとは、イヤホンやスピーカー、スマホなどの電化製品をワイヤレスでつなぐことができる近距離向けの無線通信規格のことです。
例えばBluetoothに対応したイヤホンを使えば、運動中に邪魔になりがちなケーブルを使わずにスマホや音楽プレーヤーの音楽を聴けます。
また、Bluetooth対応のキーボードならデスクをすっきり使えるうえ、置き場所も比較的自由です。
接続先を切り替えれば、キーボードからの出力をパソコンからスマホに切り替えることも可能です。
Bluetoothでワイヤレス接続するための条件
ワイヤレス接続を行うには、親機と子機の両方がBluetoothに対応している必要があります。
つまり、スマホや音楽プレーヤーなどの親機と、子機に当たるイヤホンの両方がBluetoothに対応していなければなりません。
例えば旧式のBluetooth非対応の携帯音楽プレーヤーなどとはつながらないことがあるので注意しましょう。
また、後ほど詳しく説明しますが、お互いの機器のBluetoothの「バージョン」や「プロファイル」が合っていることも必要です。
Bluetoothの性能
Bluetoothの周波数帯は2.4GHz(ギガヘルツ)。
障害物の影響を受けにくいメリットがある反面、家電製品でも使われているため、使う場所によっては干渉しやすいデメリットがあります。
Bluetoothの転送速度は通信規格のバージョンによって異なりますが、最大24Mbpsです。
インターネット回線で主流のWi-Fiが最大6.9Gbps(=6,900Mbps)であることに比べると、かなり遅いことがわかるでしょう。
Bluetoothはイヤホンやマウス、キーボードなど、通信量が少ない機器を省電力でつなげるのに特化しています。
また、個人の目的で使うほとんどのBluetooth対応機器は、10m以内でしか接続できず、
近距離の利用に限定していることも特徴
です。
Bluetoothのバージョン・プロファイル・クラスとは
イヤホンやマウスなどのパッケージに「iPhone対応」「Windows対応」などと書いてあれば、ほぼBluetoothに対応していると判断して問題ありません。
しかし、自分の目的や用途に合った商品をより詳しく検討するためには、「バージョン」「プロファイル」「クラス」について知っておくことが必要です。
バージョン
現在知っておいておいたほうがよいバージョンは、Ver.3.0以降です。
BluetoothはVer3.0以降で互換性があり、バージョンが違っていても接続はできます。
しかし、古いほうのバージョンに合わされてしまうために、改良された一部の機能が使えなくなることに注意が必要です。
バージョン | 追加・改良ポイント |
---|---|
Ver.3.0 | 転送速度24Mbpsを実現 |
Ver4.0 | 省電力化を実現したBLEモードを追加 転送速度は1Mbps |
Ver4.1 | 自動再接続機能の追加 LTE(携帯電話などの無線通信規格)との干渉対策を追加 |
Ver4.2 | セキュリティ強化 |
Ver5.0 | 転送速度が2Mbps 通信距離が4倍にパワーアップ |
Ver5.1 | 方向探知機能が追加 |
Ver5.2 | LE Audio規格を追加 |
プロファイル
プロファイルというのは、わかりやすくいえば「どのような手順で通信するか」についてのルールのようなものです。
そのため接続する機器が共通のプロファイルを持っていないと、通信が成立しません。
野球のルールしかしらない人とサッカーのルールしかしらない人では、一緒にスポーツを楽しめないのと一緒だと考えておけばよいでしょう。
以下のようなプロファイルがあります。
商品の箱やWebサイトの製品仕様などを確認して、両方の機器が対応していることを確認してください。
プロファイル | 機器・用途 |
---|---|
FTP | パソコン同士のデータ通信 |
HID | キーボード、マウスなどの入力装置 |
OPP | 名刺データの交換など |
HEP | ハンズフリー通話機器 |
A2DP | イヤホン、ヘッドホンのステレオ音声 |
AVRCP | AV機器のリモコン |
クラス
クラスは通信できる距離を表しています。
ただし、クラスごとの通信範囲は最大出力を出した場合の性能です。
例えばClass1でも通信範囲が20m程度の製品もあります。
クラス | 最大出力 | 通信範囲 |
---|---|---|
Class1 | 100mW | 100m程度 |
Class2 | 2.5mW | 10m程度 |
Class3 | 1mW | 1m程度 |
Wi-Fi(ワイファイ)との違いは?
Wi-FiとBluetoothはどちらも同じ無線通信ですが、通信範囲と通信速度が大きく違います。
このことから、利用の仕方も大きく異なっています。
Wi-Fiの場合、高性能なルーターを設置すれば、例えば広いオフィスのどこでも通信可能です。
一方、市販されているほとんどのBluetooth対応機器は10m以内なので、自宅の同じ部屋で使用するなど、接続する機器同士を近づけて使わなければいけません。
通信速度もWi-Fiの方が高速です。
Wi-Fiにおいては、11g、11aが54Mbps、11nが600Mbps、11acが6.9Gbps(6,900Mbps)。
一方、BluetoothではVer3.0が24Mbps、Ver4.0が1Mbps、Ver5.0以降が2Mbpsしかありません。
最大通信速度 | |
---|---|
Wi-Fi | 最大6.9Gbps(6,900Mbps) |
Bluetooth | 最大24Mbps |
そのため、例えばBluetooth通信で動画を視聴したり、オンラインゲームを快適に楽しんだりすることは不可能です。
Wi-FiとBluetoothは、それぞれで明確に使い分けされていると考えておきましょう。
Wi-Fiについてもっと詳しく知りたいという人は、「Wi-Fi(ワイファイ)とは?使いこなせばこんなに便利!仕組みやメリットを分かりやすく紹介!」をご確認ください。
赤外線との違いは?
赤外線通信とは、テレビやエアコンなどのリモコンで使われている通信規格です。
Bluetoothが赤外線通信に比べて優れていることは、電波を飛ばす向きをほとんど考えなくてもよいこと。
Bluetoothではリモコンのように機器がある方向に向けなくても操作ができ、壁など多少の障害物があっても通信可能です。
通信範囲が広い点とバッテリー・電池の持ちがよいこともBluetoothのメリットです。
ただし、接続のための初期設定が必要なことは、IT機器の操作が苦手な人にとってデメリットといえるでしょう。
2Bluetoothのメリットとデメリット
電車やバスに乗っていると、至る所でワイヤレスイヤホンを付けているのを見かけます。
これらのほとんどはBluetoothでつながっています。
また、電子ピアノとタブレットなどをBluetoothでつないで音楽制作を楽しめるなど、いろいろな活用方法も増えてきました。
どのようなメリットがあって、Bluetoothは普及してきたのでしょうか。
また、注意しておくべきポイントはあるのでしょうか。
利用者の目線からBluetoothのメリット・デメリットを解説します。
Bluetoothのメリット
ここでは、Bluetoothのメリットとして「ワイヤレス」「消費電力が少ない」「障害物が合っても通信できる」などについて解説します。
ワイヤレス
Bluetoothのメリットはなんといっても、わずらわしいケーブルから解放されるという点です。
運動中に音楽を聴きたくても、少し激しい動きをするとケーブルが邪魔になってしまいますが、ワイヤレスのBluetoothイヤホンならこのようなストレスはありません。
また、キーボードやマウスのケーブルも不要になるため、デスクを広々とスタイリッシュに使えます。
消費電力が少ない
Bluetoothは、Wi-Fiのように高速で大容量の通信ができない代わりに消費電力が少ないことが特徴です。
特にVer4.0以降では消費電力がさらに抑えられています。
先ほどバージョン更新の内容を読んだ際に「なぜ通信速度がVer3.0では24Mbpsだったのに、Ver4.0で1Mbpsに下がったのだろう?」と不思議に思った人もいるのではないでしょうか。
これは消費電力を少なくすることを重視したからです。
「IoT」と言われているような、家電やセンサーなどの機器が通信ネットワークに加わるようになったことから、Bluetoothは戦略的に速度を落とし消費電力を抑えるように改良されました。
待機電力もほとんどないため、Wi-Fi接続の機器のように何もしていないのにバッテリーが減っていくということがありません。
障害物があっても通信可
テレビのリモコンなどはちょっとした障害物があると、操作できません。
一方、Bluetoothは障害物に強いという特徴を持っています。
かばんやポケットに入っている程度では、全く問題になりません。
また、材質にもよりますが、壁のなかも通過して電波を届かせることも可能です。
例えば、スマホとイヤホンをClass2(通信範囲10m)のBluetoothでつないだとしましょう。
部屋のなかでは全く問題なく、ドア(木製)を出て閉めて廊下に出ても問題ありません。
ただし、家の外に出て10m以内にいれば聞こえるかというとかなり厳しくなります。
玄関の金属やコンクリートの壁など、間に障害物があれば10m以内でも電波が届かなくなるからです。
Bluetoothは近距離通信として割り切って使いましょう。
Bluetoothのデメリット
何事にも一長一短があるものですが、Bluetoothにもデメリットがあります。
ここでは「通信速度が遅い」「通信距離が短い」「子機側にも電池・バッテリーが必要」などについて解説します。
通信速度が遅い
先に解説したように、BluetoothとWi-Fiでは通信速度は比較になりません。
現在の通信規格ではWi-Fiの方が何百倍も速いのが現状です。
Bluetoothの通信速度が問題になるケースは、例えばイヤホンの音質にこだわる場合です。
通信速度が遅いBluetooth通信では、元の音源データをそのまま送ると遅延や途切れが起こってしまうため、音を圧縮して送信しています。
そのため、有線のイヤホンで聞くよりは音が悪くなってしまう場合があります。
それ以外では、あまり通信速度を気にする必要はないでしょう。
通信速度にストレスを感じる可能性があるようなBluetooth製品はそもそも販売されていないからです。
Bluetoothで動画を視聴できるような製品も一部ありますが、Wi-Fiや他の通信規格との住み分けが進んでいますので、通信量が多いBluetooth対応製品の数はとても少ないのが現状です。
通信距離が最大10m
市販されているBluetooth対応機器のほとんどは、通信範囲が10m以内(Class2かClass3)です。
Class 1の場合はデスクトップパソコンなど、常にコンセントにつながっているような場合に限ります。
最大10mのため、さまざまな障害物があるとさらに距離が短くなります。
例えば部屋にスマホや音楽プレーヤーを置き、お風呂でBluetooth対応のイヤホンで聴くということも距離や障害物の位置によっては難しいことがあります。
子機側にも電池・バッテリーが必要
有線接続と違って、Bluetooth通信では子機側にも電池やバッテリーが必要です。
もし電池や充電の容量がなくなってしまったら、全く使えなくなってしまいます。
Bluetooth対応製品の多くはバッテリーです。
充電器を忘れてしまうと、外出先で困ってしまうこともあるので注意しましょう。
3Bluetooth対応の、よく使われている機器は何?
ここからは、Bluetoothに対応している製品の種類を具体的に解説します。
Bluetoothのメリットを活かして生活が便利になるもの、楽しくなるものなどを探してみてはいかがでしょうか。
ワイヤレスのイヤホン、ヘッドホン、ヘッドセット
Bluetoothの代表的な製品のひとつはイヤホンやヘッドホンです。
低消費電力のBluetoothなら小型のイヤホンでも7~8時間は連続運転できるものが一般的で、数十時間使えるものもあります。
イヤホンにはいろいろなタイプがあるので、以下紹介します。
3-1-1.左右独立タイプ
左右のイヤホンが、一般的な耳栓のようにそれぞれ独立しているタイプです。
基本的に持ち運び用と充電を兼ねたケースが付属するので、使わないときはしまっておくだけで自動的に充電できます。
左右一体タイプ
大きさは独立タイプと同じくらいですが、左右のイヤホンがケーブルで結ばれ、リモコンやバッテリーが内蔵されているタイプです。
手元で操作がしやすい、バッテリーの持ちが長いなどのメリットがあります。
また、独立タイプに比べて紛失しにくく、ちょっとしたときに首にかけておけるのが便利です。
ネックバンドタイプ
左右のイヤホンが首にかけられるバンドでできているのが特徴です。
安定した装着ができることと、大容量バッテリーを内蔵していることがメリットです。
また、大きさに余裕があることから、高音質の製品が多く販売されています。
ヘッドセットタイプ(片耳タイプ)
ヘッドセットとは、イヤホンとマイクが一体型になったタイプのこと。
主にハンズフリー通話のために使います。
例えば、キッチンで料理しながら電話をしたり、テレワークでパソコンを操作しながら電話したりすることが可能です。
Web会議やオンライン飲み会などでも活用できるでしょう。
頻繁に電話を受ける人の場合は常に装着しておき、本体のスイッチで通話をスタートできるのも便利なところです。
ヘッドホン
音にこだわるならヘッドホンがおすすめです。
内蔵のスピーカーが大きいため、迫力ある重低音やクリアな高音などが楽しめます。
密閉型のヘッドホンは、周囲の音がカットできます。
特にノイズキャンセリング機能が搭載されたヘッドホンなら、音楽や映像の世界に集中しやすくなるでしょう。
また、オンラインの英会話教室や、ボイスチャット(音声会話)しながらのオンラインゲームなどで音質を重視する人からは、ヘッドホンタイプのヘッドセットが選ばれています。
スピーカー
スマホやパソコン、音楽プレーヤーなどと、接続ケーブルも電源コードもなしで使えるのがBluetooth対応のスピーカー。
ビーチや車の中などに持ち込んで、気軽に音楽を楽しむことができます。
また、スピーカーとしての機能はもちろん、
- ラジオ
- 目覚まし時計
- ハンズフリー会話用のマイク
- スマホ用のワイヤレス充電器
などを装備している製品も少なくありません。
Bluetoothスピーカーと一口にいっても、さまざまなタイプがあります。
標準型
前面にスピーカーがついている一般的なタイプで、場所が決まっている場合に向いています。
高音質のハイエンドタイプから数千円のリーズナブルなものまで、幅広い製品が販売されています。
全方向タイプ
360度の全方向に向けて音を出し、部屋のどこにいても同じように聴こえるタイプです。
部屋のいろいろな場所でラジオを聴きたい場合や、お店のBGMのように音楽を流したいときなどに向いています。
ネックタイプ
U字型のスピーカーを首にかけるタイプです。
スピーカーが耳の近くにくるので高音質で立体的なサウンドを楽しめ、ボリュームを大きくしても一般的なスピーカーに比べて周囲に迷惑がかかりません。
また、ネックタイプのイヤホンよりも聴き疲れしにくいこともメリットです。
Bluetooth対応のスピーカーを選ぶ際は、用途に合わせて付加機能もチェックしておきましょう。
ラジオ、目覚まし時計、スマホの充電器など
FMラジオが聴けるものや目覚まし時計としても使えるものなど、別の機器が一体になったものがあります。
ワイヤレス充電に対応したスマホの充電器が付いているタイプもあります。
防水機能
アウトドアでBluetooth対応のスピーカーを使いたいなら、防水機能ありのタイプが安心です。
なかには水中に落としても問題ないものまであります。
通話機能
スマホとつないでハンズフリー通話ができる機能です。
本体にはマイクも内蔵してあり、まるで同じ部屋にいるかのように自然な会話が楽しめます。
また、広範囲で音を拾うことで、スマホの音声アシスタントの呼び出しが簡単にできるようにしているものもあります。
充電方法
スピーカーの充電方法は、
- コンセントとつなぐ方法
- USBから受電する方法
の2つです。
コンセントが確保できない場所で使う場合は、USB充電に対応していると別途用意したバッテリーから充電できて便利です。
なお、USBからの充電のみの製品もあるため、コンセントから充電したい人は購入前に確認しておきましょう。
キーボード、マウス
パソコンとの接続はUSB接続が多いものの、Bluetooth対応のキーボードやマウスも増えてきました。
親機側にUSBレシーバーを挿入しなくてもよいのでUSBポートが1つ減らないことと、見栄えがよいメリットがあります。
また、スマホやタブレットに接続して活用することも可能です。
「マルチペアリング」という機能に対応していると、ワンタッチで接続先を切り替えることも可能です。
給電方法は電池かバッテリーの2つです。
使用できる時間は製品によって幅がありますが、電池式は1~3年程度、充電式は1週間から数か月程度が目安になります。
詳しくは製品情報を確認しておきましょう。
4Bluetooth機器の設定方法
Bluetooth対応機器同士を接続することを「ペアリング」といいます。
ペアリングの方法は機器やソフトウェアによって異なりますが、基本的な流れは以下のとおりです。
一度ペアリングを行うと、次回からは電源を入れるだけで自動的に認識されます。
- 子機(イヤホンやマウスなど)をペアリングモードにする
※電源ボタンを長押しするなど、機器によって方法が違います - 親機(スマホやパソコンなど)をペアリングモードにする
- 親機が子機を検出したら、接続設定をする
※「パスキー」が要求された場合は、子機のマニュアルでキーを確認してください
なお、NFC搭載の機器同士であれば、自動的に接続が完了します。
NFCはPASMO、Suicaなどの交通系ICでも使われている、近づけるだけで接続・通信が可能な技術です。
次項からはNFCがない場合の接続方法を、
- 親機がiOS端末の場合
- Android端末の場合
- パソコン(Windows・macOS)の場合
ごとに解説します。
iPhoneやiPadなどiOS のペアリングの仕方
iPhoneやiPadなどiOSが親機の場合のペアリングは、以下のように行います。
- 子機のマニュアルを参照して、ペアリングモード(検出モード)にして、親機と10m以内の距離に近づける
- 親機において「設定」→「Bluetooth」と選択して機能をオンにする
- 子機の名前をタップして接続完了
Android のペアリングの仕方
Android端末が親機の場合のペアリングは、以下のように行います。
- 子機のマニュアルを参照してペアリングモード(検出モード)にし、親機と10m以内の距離に近づける
- 親機のホーム画面最上部をスライドするか、設定(歯車マーク)をタップする
- 「Bluetooth」をタップして、機能をオンにする
- 子機の名前をタップして接続完了
パソコンのペアリングの仕方
親機がパソコンの場合は、まずBluetoothに対応しているかチェックしましょう。
対応していない場合も、Bluetoothアダプタを別途購入することでペアリングできるようになります。
Windows10の場合
- 子機のマニュアルを参照して、ペアリングモード(検出モード)にして、親機と10m以内の距離に近づける
- 親機において「スタート」→「設定」→「デバイス」→「Bluetoothとその他のデバイス」と進み、Bluetoothの機能をオンにする
- 子機を選択して「完了」をクリック
macOS11の場合
- 子機のマニュアルを参照して、ペアリングモード(検出モード)にして、親機と10m以内の距離に近づける
- 親機において「アップルメニュー」→「システム環境設定」→「Bluetooth」と進み、Bluetoothの機能をオンにする
- 子機を選択して「接続」をクリック(確認を求められた場合は「受信」をクリックするかパスキーを入力)
実はテザリングもできる
テザリングとは、インターネットに接続されたスマホやパソコンを経由してその他のタブレットやゲーム機などをインターネットに接続することです。
テザリングの通信方式は通常Wi-Fiが使われますが、実はBluetoothでもできます。
Bluetoothを利用する最大のメリットは、子機側を使っていないときの待機電力がほとんどないことです。
そのため、Wi-Fiと違って、バッテリーを気にせず常時接続しておけます。
また、接続開始の手順もWi-Fiに比べて簡単です。
ただし、Bluetoothの通信速度は遅いため、例えばYouTube動画を見るなどはできません。ニュースサイトやGoogleマップがなんとか閲覧できる程度と考えておいたほうがよいでしょう。
そのため、利用シーンはかなり限定的です。
例えばサブのスマホでテキストメールやLINEを送受信するなど、軽い処理を行うのがよいでしょう。
次項から、iOS端末またはAndroid端末を子機として、親機に接続する方法をそれぞれ解説します。
iPhoneやiPadなどiOS の設定方法
- 親機と子機をペアリングしておく(※設定方法は「Bluetooth機器の設定方法」の段落を参照してください)
- 子機のiOS端末において「設定」→「Bluetooth」と進む
- 親機の名前を選んでタップして接続完了
Android の設定方法
- 親機と子機をペアリングしておく(※設定方法は「Bluetooth機器の設定方法」の段落を参照してください)
- 子機のAndroid端末において、ホーム画面最上部をスライドするか、設定(歯車マーク)をタップ
- 「Bluetooth」をタップ
- 親機を選んでタップすると、デバイス名の下に「接続」と表示されて設定完了
なお、Android端末はNFCに対応しているものがほとんどです。
そのためAndroid端末同士の場合は、ペアリングからテザリングまでが数タップの簡単操作で行えます。
5Bluetoothでもっと快適に便利になる
Bluetoothは今やなくてはならない機能となりました。
イヤホンやキーボード、スピーカーなどが簡単に省電力で接続できます。
ペアリングの設定がやや面倒ですが、一度設定すれば次回からは自動的につながります。
また、あまり知られていませんが、Bluetoothによるテザリングも可能です。
Wi-Fiにおけるテザリングと違って、消費電力を気にせず常時接続できるため、使い方次第で便利に活用できます。
この機会に、ぜひBluetoothの基本をマスターしておき、日々の生活をもっと快適・便利に変えていきましょう。
この記事の監修者
GMOインターネットグループ株式会社
とくとくBB事業部所属
プロバイダーサービス「GMOとくとくBB」事業責任者/ネット回線の専門家
10年以上にわたりGMOとくとくBBで販売しているインターネット回線全般のマーケティングに携わっており、モバイルWi-Fiから光回線・固定電話回線まで取り扱っているため、通信業界の幅広い知見がある。
現在はGMOとくとくBBの事業責任者をしながら、インターネット回線のスペシャリストとして当サイト「Smafi(スマフィ)や回線系WEBメディア「とくとくBB通信」などさまざまな媒体の監修で活躍中。