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インターネット初心者でもわかる!「回線速度」について徹底解説
インターネットの閲覧や動画視聴、ゲーム、テレワークやオンライン授業から株取引にいたるまで、私たちにとってさまざまな場面で欠かせない存在になったインターネット。
サクサク快適にインターネットを使うためには、「回線速度」が重要だとなんとなくわかっていても、完璧に理解しているという人は、実は少ないのではないでしょうか。
そこで今回は、インターネットの回線速度について、初心者の方にもわかりやすく解説します。
この記事を読めば、今までわかるようでわからなかった回線速度について、スッキリ理解できるようになります。
目次
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インターネットの回線速度とは
はじめに、インターネットの回線速度とはなんなのか、回線速度が速い場合のメリット、遅い場合のデメリットとともに説明します。
また、よく目にするもののわかりにくい、回線速度の単位「bps(ビーピーエス)」についてもくわしく説明します。
「回線速度」とはなんの速度のこと?
「自宅の回線速度が遅くて困る」
「回線速度の速いインターネット回線を知りたい」などと、「回線速度」について話したことのある人でも、改まって回線速度とはなんの速度のことなのか聞かれたら、答えに困るのではないでしょうか。
回線速度がどんなものか理解するには、回線速度ではなく、回線能力と言ったほうがわかりやすいです。
インターネット回線を利用する際にはいつでも、回線ではデータの送受信が行われています。回線がデータの通り道だとすれば、より短時間でより多くの量のデータを送受信できる回線のことを「回線速度が速い」と言うことができます。
「回線速度」の「速度」という言い回しが誤解を招きがちですが、回線速度とは、1秒間に送受信できるデータの量のことなのです。
回線速度が速いとどうなる?
回線速度が速いと、さまざまな用途で快適にインターネットを使用できます。
たとえば、次のようなメリットがあります。
- Netflixなどの動画配信サービスで、高画質の動画を途切れることなく視聴できる
- Googleなどの検索エンジンで、検索結果が瞬時に表示される
- 動画や画像がたくさんあるWebサイトを快適に閲覧できる
- 途中で途切れることなくオンラインゲームが楽しめる
- 快適にインターネット接続のテレビ視聴ができる
- 待ち時間なくファイルをメールに添付できる
- 音楽のストリーミング再生がスムーズに行える
- 新しいアプリがすぐにダウンロードできる
- オンライン会議で画面が固まらない
- Skypeなどで相手の声が途切れず、円滑にコミュニケーションできる
回線速度が速ければ、サクサクスムーズにデータの送受信が行われるため、インターネットを使うあらゆる場面で、不便を感じることがありません。
回線速度は遅いとどうなる?
反対に、回線速度が遅い場合、次のようなデメリットがあります。
- 高画質の動画を視聴しようとすると、動画がカクカク途切れて進まない
- Googleなどの検索エンジンで、検索結果が表示されるのが遅い
- 動画や画像の多いWebサイトは重く、スムーズに閲覧できない
- 度々ゲームの途中で途切れてしまい、満足にオンラインゲームができない
- インターネット接続のテレビの視聴中に画面が固まってしまう
- サイズの大きいファイルをメールに添付する際、かなりの待ち時間を要する
- 音楽のストリーミング再生がスムーズに行えない
- 新しいアプリをダウンロードするのに時間がかかる
- オンライン会議で画面が固まってしまい、参加が困難
- Skypeで相手の声が途切れ途切れになり、円滑にコミュニケーションを取れない
回線速度が遅い場合、インターネットを使ってやりたいことに対して回線の能力が追い付かず、ストレスや不便さを感じることになります。
回線速度の単位は「bps」
回線速度の単位は「bps」で数値化されて表されます。
bpsとは「bit per second(ビット・パー・セカンド)」の略で、「ビーピーエス」と読みます。
「bit per second」とは、1秒間に何bit(ビット)のデータを転送できるかという意味です。
よくByte(バイト)とbit(ビット)を混同して、1Mbps(メガビーピーエス)は「一秒間に1MBのデータを送信できる」と勘違いするパターンがありますが、これは間違いです。
「bps」の「b」はbitのbと覚えておきましょう。
ただし、Byte(バイト)とbit(ビット)は無関係なわけではありません。
両者の関係は8bit=1Byte。
つまり、〇bpsの数字の部分(〇)を8で割れば、1秒間に何バイトのデータを送受信できるか計算することができます。
たとえば8Mbpsなら、1秒間に8Mbit(メガビット)、すなわち約1MB(メガバイト)の通信が可能ということです。
bpsの数値が大きければ大きいほど、回線速度は速くなります。
また、bpsの頭にキロ(K)・メガ(M)・ギガ(G)・テラ(T)がつくことによって、より大きな値を表します。
単位 | 情報 |
---|---|
キロ(K) | 1Kbps=1000bps |
メガ(M) | 1Mbps=1000Kbps |
ギガ(G) | 1Gbps=1000Mbps |
テラ(T) | 1Tbps=1000Gbps |
たとえば100Mbpsと1Gbpsでは、1Gbpsは100Mbpsの10倍回線速度が速いということになります。
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「上り」「下り」の回線速度と回線速度の目安
インターネット回線の回線速度の表記で「下り最大〇〇Gbps」などと目にしたことがある人も多いでしょう。
回線速度には「上り」と「下り」の2種類があります。
それぞれにどんな意味があるのか紹介します。
また、快適にインターネットを利用するための回線速度の目安について、用途ごとに紹介します。
インターネットの「上り」「下り」とは
「上り」と「下り」の意味は、簡単に言うと「上り」=アップロード、「下り」=ダウンロードです。
インターネット回線を利用する際、アップロードに使用する回線と、ダウンロードに使用する回線は別々です。
このため、それぞれの回線速度も別に表記されています。
「上り」速度とは、インターネット上にデータをアップロード(送信)する速さのことです。
具体的には、インターネットを次のような目的で使う場合、上り回線を使用します。
メール送信、SNSへのメッセージ送信、SNSへの写真・動画投稿、ブログの更新、サイトへの動画投稿、データファイルの共有、ビデオ通話など
これらの用途でインターネットを使うことが多い人の場合、上り速度は重要です。
上り速度が速いとアップロードにかかる時間が短くなるため、データファイルの共有が大きな待ち時間なく行えたり、データ容量の大きな動画を投稿したりする際もスムーズに行えます。
これに対して「下り」速度とは、インターネット上にあるデータをダウンロード(受信)する速さのことです。
具体的には、インターネットを次のような目的で使う場合、下り回線を使用します。
メール受信、LINE受信、Webサイトの閲覧、SNS閲覧、動画視聴、アプリのインストール、ビデオ通話、音楽のストリーミング再生、画像ダウンロード、オンラインゲームなど
下り速度が速いとダウンロードにかかる時間が短くなり、サクサク快適に動画や音楽を楽しめます。
多くの人は、上りよりも、下り回線を利用する機会の方が多いのではないでしょうか。
光回線やモバイル回線のCMで下り速度がしばしばアピールされているのは、このためです。
どのくらいの速度があればいい?回線速度の目安は
快適にインターネットを使用するために必要な回線速度の目安は、どんなことをしたいのかによって異なります。
たとえば写真や映像は、文字よりもデータのサイズが大きくなるため、動画視聴とメール受信を比較した場合、動画視聴を快適に行いたい場合のほうが、それなりの回線速度が必要になります。
さまざまな目的別に必要な回線速度の目安は、次のとおりです。
目的 | 必要な回線速度の目安 |
---|---|
メール受信・SNSのメッセージ受信 | 128Kbps〜1Mbps |
画像が少なめのホームページ閲覧 | 1Mbps〜10Mbps |
文章と画像が多めのサイト | 3Mbps~10Mbps |
動画や音楽の再生 | 5Mbps〜20Mbps |
4Kのような高画質の動画や映画などの コンテンツ再生やダウンロード |
20Mbps~25Mbps |
対戦型オンラインゲーム | 30Mbps〜100Mbps |
Webサイトの閲覧では、画像が多くなればなるほど、快適に閲覧するには速度が必要です。
特に通販サイトの場合、商品写真や使用写真、色違いの写真など画像が多いことから、画像が少ないサイトと比較すると回線速度の目安が大きく異なります。
動画視聴では、高画質で視聴する場合ほど回線速度が必要になります。
目的 | 必要な回線速度の目安 |
---|---|
メール送信・SNSに文章を投稿 | 1Mbps |
SNSに写真を投稿 | 3Mbps |
オンラインビデオ通話 | 3Mbps |
SNSに動画を投稿 | 10Mbps |
上りの場合にも、文字よりも画像、画像よりも動画をアップロードする場合に、より速度が必要になります。
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光回線(有線)とモバイル回線(無線)の回線速度
インターネット回線で代表的なのが、有線接続の光回線と無線接続のモバイル回線です。
2つの回線を例に、一般的なインターネット回線の速度はどれくらいなのか紹介します。
それぞれの回線についてお話する前に、最大速度と実際の速度の違いについて知っておきましょう。
CMやインターネットの契約時に「最大速度」という言葉を目にしたことがある人も多いのではないでしょうか。
実は最大速度と、実際に回線を使う際に出る速度には違いがあります。
これは最大速度が、理論上可能な速度の最大数値であるためです。
実際の速度は、通信機器を介したり、複数のユーザーで回線を共用したりすることによって理論値より低下します。
このため実際の速度は、最大速度より遅くなるのが一般的です。
特にたくさんの人がネットを利用する時間帯では、実際の速度は最大速度よりも遅くなる傾向があります。
光回線とは
光回線とは、光ファイバーケーブルという特殊なケーブルを使った、インターネット回線のことです。
さまざまなインターネット回線のなかでももっとも回線速度が速く、安定しているのが特徴です。
動画の視聴やオンラインゲームもサクサク快適に楽しめて、在宅ワークでネット環境が必要な人にもおすすめです。
代表的な光回線には、フレッツ光、ドコモ光、auひかりなどがあります。
光回線の速度は?最大速度と実際の速度
光回線の最大速度は1~2Gbpsです。
一部地域では、最大速度10Gbpsの光回線も提供されています。
一方、光回線の実際の速度は、200Mbps~300Mbpsほどになります。
先ほど説明した下り回線速度の目安をみると、大体100Mbpsあれば、スムーズにダウンロードができるため、300Mbpsもあれば動画やオンラインゲームもより快適に使うことができます。
モバイル回線とは
モバイル回線とは、持ち運び可能な小型のモバイルルーターを利用する、インターネット回線です。
家の中でも外出先でも使えること、回線のエリア内でさえあれば、面倒な工事が不要ですぐに使える手軽さから人気を集めています。
無線接続で、回線速度や安定性が光回線に劣るとされてきたモバイル回線ですが、近年は光回線に負けない最大速度の回線も登場してきています。
代表的な回線に、WiMAXがあります。
モバイル回線の速度は?最大速度と実際の速度
モバイル回線の最大速度は220Mbps~1.2Gbpsです。
同じ回線でも使用するモバイルルーター端末の性能によって、最大速度が異なります。
一方、実際の速度は、3Mbps~40Mbpsほどです。
無線接続であるモバイル回線の実際の速度は、使う場所やルーターの位置によって大きく左右されます。
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自宅の回線速度を調べる方法
最大通信速度と実際の速度が違うことについてお話しましたが、今自分が使っている回線速度がどのくらいなのか、知りたいという人もいるでしょう。
自宅の回線速度は、スピードテストツールを使うことで簡単に調べられます。
スピードテストツールとは、回線速度を数値で表示してくれるツールのことで、Webサイトにアクセスするだけで利用できます。
回線の実際の速度を知りたい場合に活躍する、スピードテストツールの使い方とテスト結果の判定の仕方について紹介します。
スピードテストの使い方
スピードテストのサイトはいくつかあります。
測定できる項目やSNSで結果を共有する機能の有無など違いはありますが、多くの場合サイトへアクセスして「速度テストを実行」、「測定開始」などのボタンをクリックするだけで測定が可能です。
気軽に測定できるサイトのひとつがGoogleです。
Googleで「スピードテスト」と検索すると「インターネット速度テスト」と表示され、「速度テストを実行」の青色のボタンをクリックするだけで計測が完了します。
テスト結果の判定の仕方
Googleのスピードテストの場合、下り(ダウンロード)速度と上り(アップロード)速度がそれぞれ何Mbpsか表示されます。
また、測定結果の数値の目安として「このインターネット接続では、同時に複数のデバイスへの HD 動画のストリーミングを処理できます。」などと表示されます。
スピードテストは瞬間を切り取ったものなので、時間帯などによって変動があります。
このため、あくまで速度の目安として考える必要がありますが、たとえば急に回線の速度が落ちた場合、回線自体の速度が遅いのか、それとも回線の速度が遅いわけではなく、ルーターなどの周辺機器に不具合があるのか、切り分ける際などにも参考になります。
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回線速度の知識を活かして快適にインターネットを楽しもう
インターネットの回線速度とは、1秒間に送受信できるデータの量のことです。
回線速度が速いと、あらゆる用途で不便を感じることなくインターネットを使用できます。
そして回線速度には「上り」と「下り」の2種類があり、
- 上り速度はデータをアップロードする際の速度
- 下り速度はデータをダウンロードする際の速度
を指します。
快適にインターネットを使用するために必要な回線速度の目安は、目的によって異なります。
回線速度について理解できたら、ぜひスピードテストのサイトにアクセスして、自分の回線速度も測ってみてください。
回線速度の知識を活かして、快適にインターネットを楽しみましょう。
この記事の監修者
GMOインターネットグループ株式会社
事業統括本部 宮崎オフィス マーケティングチーム所属
プロバイダーサービス「GMOとくとくBB」マーケティング担当者/光回線のエキスパート
2015年にGMOインターネット株式会社(現・GMOインターネットグループ株式会社)に入社後、宮崎オフィスのマーケティングチーム立ち上げに参画し、GMOとくとくBBで販売しているモバイルWi-Fiや光回線全般のマーケティングに従事。
現在はドコモ光やauひかりを中心に光回線全般のマーケティング担当をしながら、光回線のエキスパートとして当サイト「Smafi(スマフィ)」や回線系WEBメディア「とくとくBB通信」などさまざまな媒体の監修で活躍中。