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ドコモの5G対応ホームルーター「home 5G HR01」の性能と使い方

超高速・大容量に進化した、次世代の通信サービス「5G」が注目を集めています。
2020年にサービスの提供がスタートして以来、対応のスマホや料金プランのCMを目にする機会も増えました。

そんななか、NTTドコモの5G通信に対応したシャープ製のホームルーター「home 5G HR01」が、2021年8月下旬以降に発売される予定です。
コンセントにつなぐだけでドコモのネットワークに接続し、自宅にWi-Fi環境を整えることができます。

今回は、そんなドコモの5G対応ホームルーター「home 5G HR01」について、どんな製品なのか、性能や使い方、購入方法などをくわしく紹介します。

ドコモに先駆けて、ソフトバンクから発売されている「SoftBank Air(ソフトバンクエアー)」とどちらを購入しようか悩んでいる人は特に必見です。

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5G対応ホームルーター「home 5G HR01」とは

まずは5G対応ホームルーター「home 5G HR01」の、特徴や概要を紹介します。
5G対応の詳細や条件についても説明するので、参考にしてください。

「home 5G HR01」とは

「home 5G HR01」は、シャープ製のホームルーターで、NTTドコモから、2021年8月下旬以降に発売予定です。
ドコモの、5G/4G LTE通信が使い放題になるサービス「home 5G」の専用ルーターとして発売されます。

ドコモのサービスと契約すれば、home 5G HR01をコンセントに挿しこむだけで、自宅にWi-Fi環境を構築できる気軽さが特長です。
設置工事の必要もなく、契約後ただちにインターネット通信をおこなえる、据え置き用のルーターです。

home 5G HR01は、高速で混雑にも強い最新のWi-Fi(ワイファイ)規格であるWi-Fi 6に対応しています。
さらに、Wi-Fiに接続しているスマホやパソコンの場所や距離を検知して電波を届ける、ビームフォーミングにも対応。
ビームフォーミングでは、従来の無線LANルーターを使うより、Wi-Fiが繋がりやすい状態になるとされています。
このため、家の中でも快適にインターネットを使用できます。

5G対応とはどういうこと?

home 5G HR01は、5G対応のホームルーターです。
ここで、「5G」とはどんなものかについても触れながら、home 5G HR01の5G対応とはどういうことなのか説明します。

5Gの「G」は、「Generation(世代)」の頭文字です。
5Gには、ネットワークでスマホなどの機器をつなぐために使われている規格のうち「第5世代の通信規格」という意味があります。
現在一般的に使われている4Gは、5Gよりひと世代前の、第4世代の規格です。

通信規格の歴史は長く、1980年代に生まれた1Gから、徐々に進化して4G、5Gに至ります。
4Gと、さらに進化した5Gの違いは、主に次の4点です。

5Gの特長

  • 高速
  • 大容量
  • 低遅延
  • 多数同時接続

高速・大容量な通信が可能な5Gでは、4Kや8Kといった高精細な映像にも対応できるほか、Web会議やリモートワークがよりスムーズにおこなえることが期待されています。
通信遅延が少ないことは、自動車の自動運転やロボットを使用した遠隔手術の技術向上につながるでしょう。

また、多数同時接続が可能な5Gが普及すれば、エアコンや部屋の照明といった、さまざまなモノをインターネットに接続させるIoT(Internet of Things/モノのインターネット)の普及も、ますます加速すると見られています。

つまり、5Gは、5Gによってもたらされる新しい技術やサービスによって、私達の暮らしやビジネスを変える可能性を秘めた通信規格といえます。

home 5G HR01は、5G/4G LTE通信が使い放題になるドコモのサービス「home 5G」と組み合わせることによって、5G通信への対応が可能になります。

5Gの中の周波数帯には「Sub6(6GHz未満の低周波数帯)」と「ミリ波(mmWave・30GHz~300GHzの周波数帯)」のふたつがありますが、home 5G HR01は、このうちsub6のみに対応します。

5Gを利用するには条件がある!

home 5G HR01で5Gを利用するには、次の2つの条件があります。

  • エリア
  • スマホなど端末の性能

まず、5Gを利用できるのは、ドコモの5G提供エリア圏内に限られます。
エリアの詳細はドコモのホームページの「サービスエリアマップ」で確認することができます。

2021年8月現在、5G利用可能エリアは、一部の都市部が中心です。
エリアは今後拡充予定で、2024年度末には人口カバー率80%、2025年前後には現在普及している4G並みに全国で利用できるようになると見られています。

また、もうひとつの条件が、スマホやパソコンなど端末側の性能が5Gに対応していることです。

5Gに対応する端末は、全体的に価格が高い傾向にあります。
たとえばモバイルノートパソコンで5G対応の機種を購入する場合、本体価格が1.5万円~5万円ほど高くなります。
スマホの場合、低価格で購入できる機種も登場してはいるものの、4Gスマホと比較するとまだ割高です。

ちなみに、home 5G HR01は、ドコモの5G/4G LTE通信サービス専用のホームルーターですが、home 5G HR01で構築した自宅内のWi-Fi環境には、ドコモ以外のスマホも接続することができます。

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気になる「home 5G HR01」の性能は?

続いて、home 5G HR01の性能について、「サイズ・カラー・重量」、「通信速度」、「通信容量」、「同時接続台数と使用可能人数」、「設定の仕方と使い方」の5つのポイントから紹介します。

サイズ・カラー・重量

home 5G HR01のカラーは、ダークグレー1色です。
質感はマットで、指紋跡が目立ちにくくなっています。

サイズ・重量は2021年8月現在、「未定」として詳細は公表されていません。
ただし、シャープのリリースニュースによれば、サイズは暫定値で170mm(高さ)×約95mm(幅)×約95mm(奥行)とされています。

 
サイズ 未定
(170mm(高さ)×約95mm(幅)×約95mm(奥行)※暫定値)
カラー ダークグレー
重量 未定
※2021年8月時点

home 5G HR01は、四隅の角に丸みのある四角柱のような形状です。
前面には、接続状況を示すランプが、背面には、LANポート、端末との接続時に利用できるWPSボタン、再起動ボタンが備わっています。

通信速度

home 5G HR01と接続する機器(スマホやタブレット、パソコンなど)との通信速度は、以下の通りです。

 
最大受信速度(下り)
Wi-Fi接続 1.2Gbps
有線LAN接続 1.0Gbps

Wi-Fi、LANどちらの場合の通信速度も規格上の最大速度のため、現実には常にこの速度で通信できるわけではありません。

ちなみに、home 5G HR01が受信する5Gおよび4Gの通信速度は以下の通りです。

 
通信規格 最大受信速度(下り) 最大送信速度(上り)
5G 4.2Gbps 218Mbps
4G 1.7Gbps 131.3Mbps

こちらも規格上の最大速度のため、実際の通信速度は電波状況や基地局の利用状況など、使用環境に左右されます。
通信速度制限は、当日を含む直近3日間のデータ利用量が特に多い場合におこなわれる可能性があります。

ただし、制限がかかる可能性のあるデータ利用量の目安や制限後の通信速度の目安について、具体的な数字は公表されていません。
ドコモによると、利用量によって一律に速度制限がおこなわれるわけではなく、同じ基地局を利用している人の速度が遅くならないように調整をおこなうということです。

通信容量

ドコモの5G/4G LTE通信サービスでhome 5G HR01を使用する際の通信容量は、無制限です。

ただし、前述のとおり、当日を含む直近3日間のデータ利用量が特に多い場合、通信が遅くなることがあるという制約が設けられています。

同時接続台数と使用可能人数は?

home 5G HR01の同時接続台数は、Wi-Fi接続で64台、有線LAN接続で1台の、計65台です。
それぞれ、以下の規格に対応しています。

 
同時接続台数 対応規格
Wi-Fi接続 64台 IEEE802.11a/b/g
IEEE802.11n(Wi-Fi 4)
IEEE802.11ac(Wi-Fi 5)
IEEE802.11ax(Wi-Fi 6)
有線LAN接続 1台 IEEE802.3ab(1000BASE-T)
IEEE802.3u(100BASE-TX)

接続可能台数の範囲内であれば、使用可能人数に制限はありません。
ただし、家庭用の据え置き用ルーターのため、最初に登録した住所付近以外の場所では利用できません。

SoftBank Airをはじめとする各キャリアの最新ホームルーターの性能について、さらにくわしく比較したいという人は、「どれがおすすめ?ドコモ・au・ソフトバンクの最新ホームルーターを徹底比較」をご確認ください。

設定の仕方と使い方

home 5G HR01の使い方は簡単です。
本体のコードをコンセントに挿すだけで使用できます。
また、home 5G HR01には、簡単に設定をおこなえる2つの機能が搭載されています。

1つ目は、QRコードによる接続です。
home 5G HR01の本体底にあるQRコードをスマホのカメラで読み込むだけで、接続できます。

2つ目は、WPS接続です。
本体背面にある標準規格のWPSボタンを押すだけで簡単に接続できます。

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購入するにはどうしたらいい? 発売は2021年8月下旬予定

home 5G HR01の価格と利用料金、購入方法を紹介します。

本体価格と利用料金・購入方法

home 5G HR01は、2021年8月下旬発売予定です。
現時点では、価格は未定となっています。

home 5G HR01は、単独で買うことはできません。
ドコモの5G/4G LTE通信サービス「home 5G」への申込みとセットになります。
全国のドコモショップおよび量販店、ドコモオンラインショップなどで申込み・購入が可能で、契約すると即日home 5G HR01を使ったインターネット通信が利用できます。

利用料金は以下の通りで、先行して発売されているSoftBank Airよりも安く設定されています。
また、定期契約の期間の縛りもないため、途中解約したとしても、解約金はかかりません。

 
home 5G HR01 SoftBank Air
月額料金 4,950円(税込) 5,368円(税込)
解約金 なし 10,450円
契約事務手数料 3,300円(税込) 3,300円(税込)

ドコモのスマホとセットで利用すると、「home 5G セット割」で、スマホの月額料金から最大1,100円割引が適用されます。

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「home 5G HR01」がお得かどうかは本体価格次第

ドコモの5G通信に対応したシャープ製のホームルーター「home 5G HR01」は、エリア内であればコンセントに挿すだけで、自宅に簡単に5GによるWi-Fi環境を構築できる手軽さが魅力です。
まだまだ提供エリアが少ない5Gですが、今後のエリア拡充が期待されています。

home 5G HR01は、2021年8月下旬の発売予定です。
ドコモの5G/4G LTE通信サービス「home 5G」の契約とセットで、購入可能です。

home 5G HR01は、月額利用料は公表されているものの、現在本体の価格は未定です。
home 5G HR01による自宅のインターネット環境の構築がお得かどうかは、本体価格によるといえそうです。

なお、「home 5G HR01」では通信速度制限が行われる可能性もあるため、オンラインゲームや動画をたくさん見るなど回線の安定性や速度を求めている人には、同じくドコモが提供している高速通信が可能な光回線「ドコモ光」がおすすめです。

ドコモ光についてくわしく知りたい人は、「ドコモ光を契約する際にチェックするポイント」をぜひご確認ください!

※公開日時点の情報のため、お申込みの際は実際のお申込みページの情報をご確認ください。

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この記事の監修者

野口 圭一

GMOインターネットグループ株式会社
とくとくBB事業部所属

プロバイダーサービス「GMOとくとくBB」事業責任者/ネット回線の専門家

10年以上にわたりGMOとくとくBBで販売しているインターネット回線全般のマーケティングに携わっており、モバイルWi-Fiから光回線・固定電話回線まで取り扱っているため、通信業界の幅広い知見がある。

現在はGMOとくとくBBの事業責任者をしながら、インターネット回線のスペシャリストとして当サイト「Smafi(スマフィ)や回線系WEBメディア「とくとくBB通信」などさまざまな媒体の監修で活躍中。